中学校で習う2種類の関係代名詞ですが、できるだけシンプルに図表化してみましたので、ここでご紹介します。
広告
【復習】 主語と目的語
関係代名詞の話に入る前に、まず英文の「主語」と「目的語」の役割を確認してみましょう。

主語は「主役」、目的語は「わき役」と考えてOK。上の文はもちろん「彼はテニスをする」という意味ですが、文の主人公となる「彼」に対して、「テニス」がわき役となっています。
関係代名詞の2つのタイプ
以上を念頭に置いて、関係代名詞の「主格」と「目的格」を比較してみましょう。

図で添えた日本語は、文を読み進めるときの頭の中のイメージで、実際は「この街に住む歌手」や「私たちが昨日見た歌手」のように訳します。
ここでは2つとも、singer(歌手)という言葉から始まり、関係代名詞whoに続きます。このように関係代名詞の前に現れる言葉を「先行詞」と呼びます。この先行詞singerが、後に続く内容で主役になるか、それともわき役になっているか注目してみてください。
主格の場合は単純で、singerがそのまま後の内容の主役になっており分かりやすいと思います。一方で目的格の方を見てみると、who以下の主役(主語)はwe(私たち)であり、歌手はあくまでわき役なのです。ここに違いがあります。
主格と目的格で、用いる言葉に違いは?
使う言葉はほぼ一緒と考えてOK。先行詞が人ならwho、物ならwhichで、どちらにも使うのが thatです。目的格の場合、whoよりもwhomとするのが正式ですが、 会話表現であまり使用されないので、とりあえずは気にしなくて大丈夫です。
- a singer (whom) we met yesterday
- a baseball player (whom) I like the best
→私が一番好きな野球選手
目的格の場合、省略ができる
省略可能かどうか楽に判断するためには、関係代名詞の直後に注目してみましょう。動詞ではなく人物を表す言葉が続けば、その関係代名詞は省略できます(例外はありますが)。 一方で、関係代名詞の後に動詞が続く場合、省略はできません。

すでに省略された文を読むときは、“shoes Mary”や “book he” のように、人物に関する情報が2連続になりますから、そこに気が付けば OK。
広告